斜視(やぶにらみ)の治療は、早期発見、早期治療が大切。特に、1才以前の乳児の場合には大切である。治療には、視能矯正法と手術療法とがある。視能矯正法には色々な方法があり、どちらにしても、専門の視能訓練士によって行われる。
手術は、眼球に付着している筋肉を短くしたり、奥のほうに縫い直したりして、目の位置を整える。片目だけの手術で済む場合や、両目とも手術しなければならない場合もあるが、長期間、忍耐強く治療を続ける必要がある。
斜位
潜在性の斜視のことで時々目の位置のずれを起こが、普段は気づかれないことが多い。斜位によって眼精疲労などを起こす場合には眼科医の診察を受け、手術したほうがよいこともある。屈折異常を伴うことが多いので、眼鏡を処方することもある。
偽斜視
偽斜視とは、一見、斜視のように見えても、眼科的検査では斜視でないものを偽斜視という。
東洋人独特の内眼角贅皮(蒙古ひだ=エピカンツス) のために、小さな子供では内側の白目が見えず見誤ることがあるが、大人の顔立ちになるにつれて目立たなくなる。
黒目に映った光の反射像が瞳の真ん中にあるかどうか、またストロボ写異などから、斜視かどうか判断できる。小さな子供は眼位が不安定なこともあって、3才くらいにならないとわからないこともある。
その他、遠視のために斜視になっている場合もあり、目が寄っているのを発見したおかげで遠視が発見され、眼鏡などによって6才までに視力を育てることができたという例もある。
また、大人で一見斜視のように見える人でも、眼科的に検査すると斜視ではない場合があり、このような場合は治療の必要はない。